iPhone Duo を無事10月23日に入手できたのですが、従来のiPhoneから移行して最初に思ったのが「キーが打ちづらい」でした。
閉じているときは普通の iPhone と同じように打てますが左右に寄せられるとはいえ、少し広め。開くと、標準のキーボードはどうにも大きく、指がうまくキーまで届きません。開いたり閉じたりするたびに、キーの場所も変わります。
今思えば、Duo に合わせた優れたキーボードのアプリもすでに売られていたのですが、そのときは気づきませんでした。それに、もう一つ欲しいものがありました。メールアドレスや住所、よく使うあいさつのような決まった文を、一発で入れられる機能です。
それなら自分で作るしかない、と思って作ったのが FlickFlick という、フリック入力のキーボードです。App Store で無料で配っています。
開いても閉じても、キーが同じ場所に来る
FlickFlick は、開いたときも閉じたときも、キーの塊を同じ大きさで、右下(または左下)に置きます。
閉じて片手で打っていて、そのまま開いても、親指の位置を変えずに打ち続けられます。これがいちばん作りたかったことです。


開いたときの置き方は、アプリの「位置と大きさ」で選べます。
- 標準:右下か左下。閉じたときと同じ大きさ
- 両手:左右に 1 つずつ。両手の親指で打つ人に
- 左寄せ・中央・右寄せ:机に置いて打つときなどに
キーボードの上のバーの空いている所を長押しすると、キーの位置と大きさをその場で直せます。
空いた所に、よく使うものを置く
開いた画面では、キーの横に大きな余白ができます。そこを「サイドパレット」にしました。
- よく使う絵文字(よく使う順に並ぶ)
- 記号と括弧(括弧は両方入って、カーソルが間に来る)
- ペーストと、登録した文言
上下に指を動かすとページが替わります。⇄ で左右を入れ替えられます。

メールアドレスや住所を、ワンタップで
自分のメールアドレスや住所を、毎回ひと文字ずつ打つのが面倒でした。
FlickFlick では、よく使う文言をアプリで登録しておき、キーボードの「123」を上にフリックすると一覧が出ます。押せばそのまま入ります(QWERTY のときは、上のバーのボタンから)。

「あした」と打てば、候補に「11月1日」のような日付も出ます。
最近ペーストした文字を、もう一度(1.3 から)
1.3 では、キーボードでペーストした文字が、文言の一覧の先頭に「最近のペースト」として並ぶようにしました。「123」を上にフリックすると、まずここが開きます。
同じ URL や番号を何度も貼るときに、コピーし直さずに済みます。残るのは端末の中だけで、1 日で消えます(20 件まで)。iCloud にも送りません。パスワード管理のアプリからコピーしたものは残さず、設定で止めることもできます。
文言に、日付や宛名を差し込む(1.2 から)
1.2 では、登録した文言に「差し込み」の印を入れられるようにしました。
- {今日} {明日} {時刻}:押したときの日付や時刻で埋まります
- {コピー中}:いまコピーしている文字が入ります
- {空欄:宛名}:押すとその場所にカーソルが来て、宛名を打てます。「次の空欄へ」で次の空欄に移ります
たとえば「{空欄:宛名}様 {今日}の打ち合わせの資料をお送りします」と登録しておけば、押して宛名を打つだけで、日付の入った文が仕上がります。

打った文を、AI で書き直す(1.1 から)
1.1 では、上のバーのきらきらのボタンを押すと、打った文を AI が 4 通りに書き直すようにしました。
- 整える:言い回しを整える
- 丁寧に:仕事の連絡向けに
- くだけて:友だち向けに
- 短く:要点だけ
たとえば「明日の会議10分くらい遅れるかも ごめん」が、「丁寧に」では「明日は会議が10分ほど遅れてしまうかもしれません。申し訳ありません。」になります。

AI は iPhone の中の Apple Intelligence で動きます。文を外に送ることはなく、キーボードは通信しません。Apple Intelligence に対応した iPhone で使えます。まだベータ版なので、うまく書き直せないこともあります。
表記をそろえる(1.2 から)
上のバーのきらきらのボタンには、AI で書き直すのほかに「表記をそろえる」も入れました。英数字の半角・全角、半角カナ、句読点(「、。」か「,.」)、!? の重なり、空白、絵文字を、まとめてそろえます。
変わるものだけが並び、選ぶと置き換わります。AI で書き直す前に、表記だけ整えておきたいときに使えます。

下になぞって、キーボードを閉じる(1.2 から)
Duo の大きな画面で読み返したいとき、キーボードが邪魔になることがありました。1.2 では、キーの周りの余白や上のバーを下になぞると、キーボードが閉じるようにしました。
無料でどこまで使えるか
キーボードとしての機能は、すべて無料です。
登録した文言は、無料では 1 グループ・3 件まで使えます。
FlickFlick Pro(買い切り 500 円)にすると、登録した文言が無制限になり、差し込み・表記をそろえる・画像の文言・iCloud 同期・バックアップ・AI の書き直しが使えます。AI の書き直しは、無料でも 10 回まで試せます。
おわりに
Duo の大きな画面で使って、今まで複数のキーボードで実現していたことをまとめてできるようにしたいと思い、作りました。Duoで使いやすいように設計していますが、Duo以外の iPhone でも使えます。
使ってみて、気になる所があれば教えてください。


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