好きな人に「好きです」とは言えない。上司への愚痴を面と向かって言えない。でも、伝えたい。
そんな時のために作ったのが「たてごと」というiOSアプリです。App Storeで公開し、現在8つの国と地域で配信しています。今回は、実際の使い方を例を交えて紹介します。
たてごとって何?
一言でいうと、縦読み(隠しメッセージ)を自動生成するアプリです。
「あいしてる」のような本当に伝えたいメッセージを入力すると、AIが各行の頭文字にその文字が来るよう、自然な文章を生成してくれます。LINEやiMessageに貼り付けて送れば、多くの人はふつうのメッセージとして読み流しますが、各行の最初の文字を縦に読んだ人にだけ、本当のメッセージが伝わります。
アプリ名は「縦+言葉」と「竪琴」のダブルミーニングです。
日本語の縦読みだけでなく、韓国語の삼행시(三行詩)、中国語の藏頭詩、英語のacrosticにも対応していて、対応言語は5つ。それぞれの言語文化に根付いた言葉遊びなので、説明しなくても「あ、あれか」と伝わるのが面白いところです。
使い方は3ステップ
- 本当に伝えたいメッセージを入力する(例: 「だいすき」)
- 偽装のスタイルを指定する(例: 「仕事の報告っぽく」)。貼り付け先(メッセージアプリ/メールなど)も選べます
- 生成された文章を確認して、LINEやiMessageにコピー&ペースト
たったこれだけです。全言語共通で最大8文字(英語のみ12字)まで、宛先の名前や入れたい単語を指定することもできます。
実例で見る
実際にどんな文章が生成されるのか、2つの例を紹介します。
隠しメッセージ「あいしてる」:
あしたは仕事に
いこうと思ってる。仕事帰りに
しんじゅくに寄っ
て、洋服を買うつもり。帰宅はよ
る遅いと思う
隠しメッセージ「だいすき」:
だめかもしれないが、仕事に
いくとき、飲み物を持って行きま
す。飲み物はなにがいいかな。特に
きになるものがあれば教えて
どちらも、改行を取り除いて読むと自然な日本語の文章になっているのがポイントです。「寄っ/て」「行きま/す」のように単語の途中で行が切れることで、受け取った人が「あれ?」と気づくきっかけになります。逆に、1行1文のようなぶつ切りの文章にはしていません。ここが、たてごとが最もこだわっている部分です。
使い方のシーン別に言うと、こんな感じで使われることを想定しています。
- 告白したい人へ: LINEやDMの本文に、面と向かって言えない想いを一行忍ばせる
- 本音を隠したい会社員へ: 上司への報告っぽい文面の裏に、愚痴や皮肉を一行だけ
- 記念日を祝う夫婦へ: 結婚記念日に、照れくさい「ありがとう」を手紙の行間に
- 友人への遊び心に: 誕生日メッセージやグループチャットに、気づいた人だけ得する仕掛けを
生成後も自由に編集できる
生成して終わりではありません。
- 行ごとの手動編集・AI再生成ができるので、気に入らない行だけ作り直せます
- 仕立て直し(全文編集) ― コピー前に全文を1つのテキストとして自由に書き換えられます。編集中も縦読みが崩れていないか、リアルタイムでチェックしてくれます
- 定番の隠しメッセージ(「すき」「ありがとう」など)は内蔵の例文集からスタイル指定なしで即表示されるので、迷ったらまずここから試すのがおすすめです
- 貼り付け先(メッセージアプリ/メール)によって行の長さの目安が自動で切り替わります。LINEやiMessageの吹き出しは幅が狭く、自動で折り返されると縦読みが崩れてしまうため、短めに調整されます
無料枠は「5通」まで ― カウントされるタイミングのルール
たてごとは基本的に無料で使えますが、無料で作れる隠しメッセージは5通までで、それ以降は買い切り版の「たてごとPro」(¥800、継続課金なし)が必要になります。
たった5通だけ?と思われるかもしれません。でも縦読みできるメッセージってそんなに頻繁に使うものではありません。ここぞと言うときに送るから効果的なんです。
ここで押さえておきたいのは、5通としてカウントされるのは「生成した回数」ではなく「コピーまたは共有した回数」だという点です。
- 生成・作り直し・行ごとのAI再生成は、何度行っても無料でカウントされません
- 完成した文章をコピーするか、共有シートから送信した瞬間に、初めて1通が消費されます
つまり、気に入る仕上がりになるまで、追加費用を気にせず何度でも生成し直せます。無料の5通は「試した回数」ではなく「実際に使った(送った)回数」だけを数える仕組みなので、納得いくまで作り込んでから、本当に使うものだけコピー・共有すれば無駄がありません。5通を使い切ったあとは、¥800の買い切りでずっと使い続けられます。
使えるAIについて
標準ではApple Intelligence(端末内処理・追加設定不要・無料)で動きます。iOS 26以上、対応端末が条件です。
より自然な文章を求める方向けに、ご自身のAPIキーを使ってClaude・ChatGPT・Geminiに切り替えることもできます(設定画面から)。特にGeminiは無料枠があるので、コストをかけずに文章のクオリティを上げたい方に向いています。設定方法と、絶対に課金されないための注意点は次の記事で詳しく解説します。
まとめ
「たてごと」は、押しつけがましい仕掛けではなく、”気づいた人にだけ伝わる”ことを大事にして作ったアプリです。告白、本音、感謝、遊び心――言葉にしづらい気持ちを、行間にそっと忍ばせてみてください。
App Storeで無料でダウンロードできます(5通まで無料、以降は¥800の買い切り)。ぜひ試してみてください。


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