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The Dash のケースについて
完全ワイヤレスイヤホン(マイク付き)の先駆け的な製品でもあるThe Dash。
操作性は最初の製品から群を抜いていた。
まずはケースへの収納。
AirPodsも同様なのだが、本体をケースにしまう際に磁石で本体がケースに固定される。
しばらく常用していたJabra Elte Sportはマグネットがついていない。だからケースにしまうときにケース上でコロコロしてしまうのだ。
グラグラ揺れているような場所(電車内など)で収納しようとすると、ちょっとしまいづらいかもしれない。
その点、The DashやAirPodsは磁石でカチンと固定されるので、しまう際に気持ちがいい。
ケースの重さを考えるとAirPodsの方が軽くていいのかもしれないが、その他の機能全体を比較するとAirPodsとは比較にならない。
また収納した段階で(されている状態でも)本体が美しく光る。
ここでは青く光っているが、これは充電が満タンということ。
バッテリ残量が減ってくると、これが緑になり、黄色になり、充電してねという段階で赤くなる。
ちなみに本体だけで交渉5時間の再生、ケースで5回フル充電できることになっているので、30時間使えるということ。あくまでも公称値なので、少し割り引いたとしても、普段使いには十分だと思う。
タッチ操作も簡単
基本的にThe Dashの操作は本体にタッチすることで行う。
ケールから取り出して、「両耳」にThe Dashを挿入すると、「接続されました」と音声で案内される。
以前Jabra Elte Sportを紹介した時に、接続したことがわからないと書いたが、実はケースから片方のイヤホンを取り出した時に「接続されました」と音声案内が流れる。
AirPodsもそうなのだが、片耳だけ取り出した段階で接続されるので、別に悪いことではないのだが、耳に挿入する前に音声ガイドが流れてしまっているのだ。
The Dashはその辺はよく考えられていて、両耳に挿入した段階で「接続」する。
以前の製品は日本語に対応していなかったので英語の音声にしていたが、新製品は日本語対応しているので、ちゃんと日本語で音声ガイドが流れるようになっている。
普段使いでは右耳に挿入したイヤホンだけで基本的な操作は可能である。スワイプは音量の上げ下げ。
軽くタップで再生かストップ。
ダブルタップで次の曲。トリプルタップで前の曲。という具合で操作ができる。
左耳は主にアクティビティ関連なので、今回は割愛。
タッチしなくても操作が可能
この製品の優れたところは、本体に全く触れることなくある程度の層ができることだろう。
これが専用アプリの画面。
以前の製品だと、例えばiPhoneとのペアリングは右耳のタップホールド。
専用アプリとのペアリングには左耳のタップホールド。
と、ちょっとわかりづらい仕様になっていた。
新しい製品は基本的に、右耳のタップホールドでペアリングが終了する。
この画面でわかる通り、ヘッドジェスチャーで色々とできることがある。
例えば音楽を聴いている時に電話がかかってきたような場合、首を縦にふることで電話に出ることができ、出たくない時は横に首を振ればいい。
さらに新製品では「バーチャル4D」として新たな動作が加わっている。
一旦下を向いて正面に戻し、そこから上を向いて正面に戻す。
この状態で、The Dashの利用者は見えないメニューを見ているのと同じ状態になる。
ちょっと左を向いて頷くと、Siriが立ち上がったりする。
はたから見ている人からは間抜けに見えるかもしれないが、荷物などで、両手がふさがっている時は便利な機能かもしれない。
これも便利な機能なのだが、The Dashを装着して音楽を聴いている時、右耳タップで音楽再生をストップした時にマイクから外部音を拾ってそのまま聞こえるようにしてくれるようにもできる。
どういう時に使うかというと、例えば音楽を聴いている状態でコンビニで買い物した時。
レジで音楽を停止すると、そのまま外部音を流してくれるので、店員さんが話してる内容を聞き取ることができる。
個人的にはそのような場面ではイヤホンを外すべきと考えているが、急ぎの時には致し方がないかもしれない。
さらにすごいのがこちら。
もはや本体ではなく、耳の近くをタップすると、それを感知してSiriを起動してくれる。
最初は慣れないかもしれないが、だんだんと頬をタップする感覚に慣れてくるから不思議なものだ。
最近話題のAlexaにもつながる!?
新製品というかProになると、標準でAmazonのAlexaを使うことができる。
iPhone側にもAlexaアプリをインストールしておく必要があるが、確かにつながることは確認できた。
しかし、繋がるのは日本語ではなく英語版。
天気を聞くためには、iPhone側のAlexaアプリに住所を登録しないといけないのだが、日本語版にThe Dashが対応していないので、どうにもうまくいかない。
そもそも住所の登録ができない。
Amazon Echoの招待メール登録も行なっているのだが、いまだに買うことができないので、日本語でAlexaを使えるようになると、違った展開になるのかもと期待はしている。
アクティビティ機能も充実
このThe Dash Proには色々なセンサーがついているので、例えば心拍数などを図ることも可能だ。
前回に書いた通り、このイヤホンは水泳中にも使えることを売りにしている。
だからこのようなメニューも用意されている。
私は使ったことがないが、ランニングする人には使える機能なのかもしれない。
その他の機能諸々
このイヤホンは内蔵ストレージを持っていて、PCやMacに接続して音楽を点想定おくと、単体で音楽プレイヤーとして機能する。
またBragiOSというイヤホンを制御するOSも度々更新される。
初期の製品だとOSのアップデータが面倒だったのだが、新製品では母艦側にUpdaterというアプリをインストールしておけば、必要な時にアップデートは簡単に行える。
最後に
最近ではソニーやBoseからも完全ワイヤレスのイヤホンが登場しているが、仕様を見るとどうにも「でかい」。
AirPodsが「ちょっとそこのあなた、耳から何か出てますよ」状態になってしまうのはご存知かと思うが、既存のメーカが製品化するとリスクを取りたくないからか、色々と機能を盛り込みたいのか、本体サイズが大きくなり、必然的にケースも大きくなる。
ケースで充電できる回数も2〜3回程度。
実際に大手メーカーの製品を聴き比べたことはないのだが、中小メーカや新興メーカの方が挑戦的な製品を出してきているように思える。
Bragi社のThe Dashは最初の製品から完成度が高かったが、年月を経てさらにブラッシュアップされている。技適も通過したこともあるし、今完全ワイヤレスイヤホンを洗濯するとすれば、操作性、機能性、音質のどれを取っても、The Dash一択のように思えるのだが、どうだろうか。