デジタル機器

第5世代iPodにRockbox 3.0を入れてみた

一昨日の夜に、こちらの記事を見て、恥ずかしながら初めてiPod用にオープンソースの代替ファームウェアがあることを知りました。

名前はRockbox 3.0。

で、引き出しの奥に第5世代の60GBのiPodがあることを思い出し、さっそく試してみることにしました。

このファームウェアは、iPodだけでなくその他多くの機種にも対応しているので、それらを持っている方も楽しめるでしょう。対応機種はこちらのページで紹介されています。

私は先にファームウェアとマニュアルをダウンロードしてみましたが、調べてみるとどうやら昔はマニュアルでインストールしなくてはならず、結構たいへんだったようです。それがインストーラでインストール作業ができるようになったようで、作業は簡単です。そのインストーラはこちらのページで配布されています。

約1年ぶりに引っ張り出したiPodなので、まず充電してから、公式ファームウェアのアップグレードを行い、それから「復元」を行いました。その後、RockboxのMacOS用のインストーラをダウンロードしてから、iPodを接続すると「iPodはWindowsでフォーマットされてないとダメよ」とのメッセージが表示されました。

ずっとiPodはMacで使っていたので、MacでWindows用フォーマットができるのかどうかわからず、調べるのも面倒なのでWindowsPCを起動し、そちらで再度復元を行いました。

あとはWindows用のインストーラを起動し、機種を選ぶと自動でインストールが始まります。ファームウェアやフォントのダウンロードも行ってくれるようです。テーマのインストールのところでエラーとなりましたが、ファームウェアはインストールが成功しており、自動的に再起動して、RockboxがiPod上で起ち上がりました。

engadgetの記事だけではよくわからなかったのですが、単にiPodを外付けディスクとして利用するよう設定しておき、音楽ファイルをわかりやすいようにコピーしていくだけでOKなんですね。

一応、わかりやすくするため、Music→ジャンル→アーティスト→アルバムとフォルダを生成し、そこに音楽ファイルをコピーしていきました。

日本語表示を可能にするためには、いったんテーマを「UniCatcher」に変更してから、「Settings」→「General Settings」→「Language」と進んで、一覧から「japanese」を選びます。すると、画面の表示が日本語に変わります。ただ、このテーマはあまりにも無骨で、おもしろみがありません。

ほかのテーマはこちらのページで多数紹介されているので、その中で気に入った「Black Glass (Album Art Version)」というのを使うことにしました。そのままこのテーマを適用すると、日本語が化けます。なので、テーマに関するファイルを修正する必要があります。

テーマを構成するファイルの構造は、こちらのページを参考に手直しをしました。

このテーマの場合は、12ポイントのフォントに対応したモノなので、それ用の日本語フォントを手に入れる必要があります。

こちらのページで、必要なフォントはダウンロードできます。私は見やすさを考えて、東雲丸文字フォントを落としてきました。

このフォントを、iPod上のFontフォルダに入れて、テーマファイルのフォントを指定している部分を、このフォント名に変更すれば、日本語表示が可能になります。こんな感じです。ちょっと字が小さめですね。

R0010194.JPG

この一番上にある「ファイル」を選択して、真ん中のボタンをクリックすると、フォルダ一覧が表示されるので、そこからMusic→ジャンル→アーティスト→アルバムと選択していき、聴きたい曲を選びます。

演奏中の画面はこんな感じ。

R0010193.JPG

IDタグも表示できますが、STEなどで入力したタグは文字化けしてしまいます。iTunes上でつけたものはOKでした。

アルバムジャケット画像は、音楽ファイルと同じフォルダに、100*100のビットマップで作成したファイルを入れておくと表示してくれます。

iTunesを使うのに比べて、何がメリットなのかということですが、わずか使用期間1日の私が言うのもおこがましいのですが、やはり好きなテーマで使えるというところ、そして演奏できる音楽の形式が格段に増えることでしょう。AACやMP3のほか、Ogg、Flac、wmaなども聞くことができます。

自動で同期はしませんし、アルバムジャケット画像も自分で加工しないといけないのですが、ファイルコピーだけで済むという簡便さもあります。音質もいいという話もありますが、確かに少しよくなったような気もします(気のせいかも)。

Rockboxを入れても、もとのiPodとして起動させることも、iTunesを使って同期を取ることもできます。iTunes上では、iPod上にコピーしたファイルは「その他のファイル」として見えています。

安定度は今一のところも。flacファイルを演奏中に突然音楽が停止し、操作不能状態になったり、再生ボタンを押しても無反応になったりすることもあります。その場合は、Menuボタンと真ん中のボタンを押しっぱなしにして、再起動すればOKです。

こうして昔のiPodでもそこそこ楽しめましたが、やはりHDD付きのiPodは重いですね。

最近nanoを使うようになったので、特にそう感じます。生まれ変わったとしても、持ち歩くには微妙かも。

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