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長年のiPhone生活に感じた“物足りなさ”とFold7で取り戻したワクワク
日本でiPhoneが発売された当初から、私はずっとiPhoneを使い続けてきました。毎年のように新モデルへ買い替え、そのたびに新機能やデザインの変化に胸を躍らせてきたものです。初めて顔認証が搭載されたとき、ポートレートモードで背景が美しくぼけた写真が撮れたとき、ワイヤレス充電が便利になったとき──その瞬間ごとに「次はどんな進化が待っているのだろう」と期待していました。
しかしここ数年、その気持ちは少しずつ薄れていきました。もちろん性能は向上し続けていますが、日常を劇的に変えるような驚きは減り、アップデートの多くは「便利だけれど予想の範囲内」という印象になってきたのです。特にAI活用に関しては、GoogleやSamsungなどのAndroid勢が先行していると感じます。
まもなくiPhone 17の発表時期を迎えますが、正直なところ、かつてのような高揚感はありません。「今年はどんなサプライズがあるのだろう」ではなく、「今年は何が少し良くなるのだろう」という控えめな期待に変わってしまいました。もちろんiPhone17を買う可能性はありますが、もはやフラッグシップモデルを毎年追いかける必要はないかな、とも感じています。
そんな中、私の興味を強く引いたのが、折りたたみスマホGalaxy Z Fold7シリーズです。実は初代Foldも所有していましたが、ある理由でしばらく使わなくなっていました(この理由はiPhoneとは全く関係ありません)。それでも折りたたみの魅力は頭の片隅に残っており、最新のFold7が登場したとき、再びその世界に戻ってみたくなったのです。
ただし、このFold7は価格も相応に高く、購入を決めるにはまさに「清水の舞台から飛び降りる」くらいの気構えが必要でした。それでも、これまで感じられなかった変化と可能性を求めて決断しました。
Fold7は、これまでの折りたたみ機種の課題だった重量やサイズのデメリットをほぼ克服。閉じればスリムで持ちやすく、開けば大画面で作業も動画視聴も快適。ハードウェアとしての完成度が一段と高まっています。
私はすぐにFold7を手に入れ、日常のメイン端末として使い始めました。ただし、GoogleやMicrosoftの認証、銀行を含む支払い系など、一部の用途では引き続きiPhoneを利用しています。完全移行ではなく「用途に応じた併用スタイル」です。それでもFold7を中心に使い始めたことで、すぐに直面したのがAirDropとiMessageが使えないという2つの大きな壁でした。
長年のiPhoneユーザーがFold7を選んだ理由
iPhoneを長く使ってきた中で感じていたのは「変化の小ささ」です。もちろんカメラ性能や処理能力は年々向上していますが、日常の使い心地に革命を感じることは少なくなりました。特にAI機能は、Android勢の方が先進的な取り組みをしています。
一方でFoldシリーズは、折りたたみディスプレイという圧倒的な差別化ポイントがあります。そしてFold7は過去モデルより軽く、閉じればスリムな形状で持ち歩きやすい。開けば大画面で動画や作業も快適にこなせます。「スマホ」と「タブレット」を1台で両立できるこの形に、久々にワクワクしました。
Fold利用で感じた2つの大きな不便
AirDropが使えない
これまで、iPhoneとMac・iPad間ではAirDropで一瞬にしてデータ共有ができました。写真も動画も書類も、ケーブル要らずで送れるあの快適さがなくなったのです。AndroidではUSB接続やクラウド経由が必要で、そのひと手間が積み重なると意外にストレスになります。
iMessageが使えない
私はLINEをほとんど使わず、メインのメッセージ手段はiMessageです。しかしAndroidからiPhoneにメッセージを送ると、あの青いバブルが緑色に変わり、Apple同士の統一感が失われます。さらにMacやiPadとのメッセージ同期もできず、家族や友人とのやりとりに不便が生じました。
解決策探しと出会った2つのアプリ
この2つの不便を解消する方法を探して、私はChatGPTに相談しました。そこで見つけたのが次の2つのアプリです。
Blip
AirDropの代替として使える、高速かつ安全なファイル転送アプリ。サーバーを経由せず、端末同士が直接通信するP2P方式で、転送中は暗号化もされます。インストールと簡単な接続設定だけで、Macや他のスマホとのファイル共有がすぐに可能になりました。
OpenBubbles
Macユーザーなら常時起動不要で、Android上でもiMessageが使えるアプリ。青いバブルのまま、MacやiPadとメッセージを同期できるため、iPhone時代のコミュニケーション環境をほぼ再現できます。
次回予告
次回は、AirDropの代替として採用したBlipを詳しく紹介します。「転送速度」「使い勝手」「セキュリティ」すべての面で、従来の方法を上回る新しいファイル共有体験をお届けします。
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