退屈な日々

退屈なれど、物欲強し

旅行中に読んだ本

投稿日:2007年9月7日 更新日:

今回の旅行では、
“プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー (ブルーバックス)” (福岡 伸一)
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)” (福岡 伸一)
反省 私たちはなぜ失敗したのか?” (鈴木 宗男/佐藤 )
の3冊を持って行きました。

結構時間があったので、もっと読めるかとも思いましたが、旅行期間中読めたのは、

プリオン説はほんとうか?—タンパク質病原体説をめぐるミステリー (ブルーバックス)
福岡 伸一
講談社
2005-11
定価 ¥ 945
おすすめ平均:

powerd by Amazon360

だけでした。

でもこの本は、とっても面白かった!
この著者の本としては、「生物と無生物のあいだ」の方が売れていますが、こちらの本もお薦めです。

Amazonのレビューでは、「反プリオン説の立場で書かれた本」というものもありましたが、実際読んでみると、必ずしもそうではありません。
現在では、狂牛病やヤコブ病の原因となるのは、異常タンパク質である「プリオン」によって引き起こされる。また、「プリオン」には伝染性がある。ということが、いわば一般常識のように語られています。この説を提唱したプルシナー氏がノーベル賞を受賞したことで、いわばお墨付きを与えられたようにもなっています。

この本では、プリオン説を裏付けるものとされている論文を分析し、かならずしもプリオンが病因物質であるとは限らないという考えを示しています。

確かにこの本を読むと、プリオン説ではすべての事象を説明しきれないこと、ウイルス説を現時点で否定する材料はないことなどがわかります。

特に、C型肝炎ウイルスの発見の経緯などを読むと、現在の狂牛病、ヤコブ病の原因をプリオンとすることは、早計ではないかと思わずにはいられません。

また、「特定危険部位」を取り除けば安心、という説明も、少し危なげに聞こえるようになります。

流行に踊らされることなく、冷静に分析することの大切さを伝えてくれる本です。

最近、ある精神科医から「ヤコブ病の患者は、一般に思われているよりも多い」という話を聞き、興味を持っていたところで見つけた本でしたが、読んで大正解でした。

生物と無生物のあいだ」の方も、楽しみになってきました。
(といいつつも、今は「反省」を読んでます)

ad by Google

ad by Google

-
-

執筆者:


コメントを残す

関連記事

no image

星を継ぐもの

ジェイムズ・P・ホーガンの大傑作「星を継ぐもの」が出版されたのは、なんと1980/5/23なんですね。 そのときかどうかは、今となってはよく覚えていないのですが、相当昔にこれをはじめとするシリーズ(「 …

no image

スティーブ・ジョブズの伝記を読み始めました

今日から発売となったスティーブ・ジョブズの伝記を読み始めました。 リアル書店から購入しても、自炊代行業者の元に行くだけなので、最初から電子書籍版です。 iTunes Storeでの取り扱いは遅れるよう …

no image

「スティーブ・ジョブズⅠ・Ⅱ」の予約が始まっています

11月21日に世界同時刊行となる、スティーブ・ジョブズ氏の伝記の予約が始まりましたね。 予約ができるようになったとき、メールが来るようにAmazonに登録してあったのですが、いまだにそのメールは来てい …

no image

今日、Amazonから届いた本

今日、帰宅するとAmazonから本が届いていました。 届いたのは、次の本です。 “水噴射ロケット (科学のタマゴサイエンス・トイ・バージョン)” (学習研究社) いわゆる、ペッ …

no image

国境なき記者団Tシャツ

以前のエントリーで書いた「国境なき記者団」の北京オリンピック抗議Tシャツですが、けっこう検索で来られる方もいらっしゃるようです。 特に書いてませんでしたが、ちゃんと到着してます。 デザインは、こんな感 …

カレンダー

2017年11月
« 10月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

アーカイブ

Last.fm