「ブレードランナー 2049」は本編にいかに迫るのか

「ブレードランナー 2049」を観てきました。

ご存知の通り、かの有名な「ブレードランナー」の続編として制作された作品です。

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私は前作品の大ファンで、様々な事情でいくつものバージョンが作成されることになったバージョンで販売されたものは全て持っているはずです。

今回の続編を見るにあたり、元の作品は見直しておきました。

前作を見ていない方は、今回の作品のストーリー、映像、音楽などすんなり溶け込めない部分も多いかと思いますので、何らかの手段で見ておいたほうがいいと思います。

Huluに加入されている方は、最初のバージョン、ディレクターズカット版、ファイナルカット版を見ることができるようです。

また前作を見ているという方は、前作の舞台である2019年から今回の舞台である2049年の間に何がおきていたのか、3本の短編が公開されていますので見ておいたほうがいいでしょう。

短編の1本目は日本人の監督が手がけたもので、大停電が起きた理由が描かれています。

2本目は今回の作品の初めに登場する「農夫」、3本目は新しいレプリカントが制作された背景が描かれています。

Huluでも見られますし、Youtubeでも見られます(日本語字幕付き)。

さて本題の今作品ですが、評価は見る人によって別れると思います。Yahooの映画レビューを見てもはっきりと高評価と低評価に別れています。

私自身の評価は、現時点では5点満点で3点。

前作同様、日を追うにつれ上がるかもしれませんし、下がるかもしれません。

映像はやはり現在の技術によって、とても美しく、そして前作の雰囲気を十分に醸し出しています。

音楽も同じ。効果音もズーンと響いてくるので、できればIMAXやドルビーATOMOSなどの音響効果が高い劇場で見ることをお勧めします。

全作品を見ていれば、いろいろなシーンで全作品をリスペクトしてるなあと感じることは多いでしょう。

瞳が大きく映し出される冒頭シーンもそう。

混沌とした街並み、日本語を含む様々な言語によるネオンサイン。

主人公演ずるライアン・ゴズリングもいい味を出していると思います。

主人公を慰める「ジョイ」がとても可愛い。

前作は「雨」、今作は「雪」。

とにかく非常に映像が美しく、カメラアングルというか静止しているシーンでのメインとなる被写体と背景の絶妙なバランスが素晴らしい。

しかし個人的な評価が決して高くないのは、前作へのこだわりが強すぎるせいなのかディテールが細かく時間がとても長い。2時間40分はちょっと長すぎと感じます。

作品内で語られる「奇跡」は確かに驚かされましたが、そもそもこの続編が「必要」だったのかどうか。

ネタバレになるので、あまり多くを書きませんが、前作のラストでレイチェルを連れて逃亡したデッカードがその後どうなったのか、その回答を知りたいと思うファンも多いかと思うのですが、そこまで具体化しなくてもいいのかなとも感じます。

全く違う作品ですが「2001年宇宙の旅」という作品がありますが、やはり難解な作品です。原作を読めば、特に疑問点はないのですが、映画を見た人が答えを求めて制作された(と私が思っている)のが「2010」。

原作を読んで映画としての「2001年宇宙の旅」の不可解な部分を理解できていても、「2010」という作品は個人的に嫌いではありません。

今回の「ブレードランナー2049」に対しても同じような印象といったらいいのでしょうか。

ディックの原作を読んだのはだいぶ昔なので内容をほとんど覚えていないのですが、「ブレードランナー」とは違うもの。映画はあくまでも「リドリースコット」監督のオリジナル作品です。

そのテイストを残しつつ、ヴィルヌーブ監督が独自の作品を作り上げたという点は大いに評価できると思うのですが、判断に迷う作品となってしまいました。

2017/10/29 18:15 追記
最初のエントリで書くのを忘れましたが、Sonyの自社宣伝しすぎではないかと思います。前作では別に「強力わかもと」製作というわけではないかと思います。
帰宅してから改めて全作品と今作のサントラを聞いてみました。Apple Music利用者であれば、検索すれば出てきます。両方を通して聞いたのですが、前作はもちろん、今作のサントラもなかなかおすすめです。